ケース8本に、それぞれ同量の水を入れます。
台座用の4本には、なみなみと水を入れます。
冷凍庫にウレタンボードをしき、その上に水を入れたケースを並べ冷やします。
水が凍るとき、水に含まれる不純物や空気は最後に凍り白い固まりになります。その白い固まりが氷琴の上面に出てしまうと音のひびきが悪くなります。下にウレタンボードをしき、上面から先に冷えるようにすると不純物は下面で白い固まりになり、上面には出てきません。
氷が固まったら冷凍庫から取り出し、銅板でとかし切りながら、氷をたたいて音階をあわせます。氷の仕上がり具合によって音は変わりますが、ちなみに今回はお菓子のケース縦196mm×横32mmの場合、65mlがだいたい「ド」の音になりました。
長い・うすい→音が低くなる
短い・厚い→音が高くなる
この性質を利用して切りすぎてしまったら、銅板の上に氷を置き少しとかし、うすくします。氷の下にウレタンボードや牛乳パックを半分に切ったものをしいてたたくとよくひびき、なかなかいい音に。氷がとけだすと、音がどんどん低くなってしまうのでマメに冷凍庫で冷やしながら進めましょう。
熱をよく通す銅板を使えば簡単に氷をとかし切ることができます。金属板が冷えてきたらぬるま湯で温めながら使います。
台座用につくった氷4本を並べ、その上に細く切ったウレタンボードを置きます。直接氷の上に乗せてしまうと音がひびきません。
台座の上に氷琴を並べて完成です!
音あわせには苦労しましたが、涼しげでとってもキレイな音。キンキンの冷えたてが一番いい音です。バチ以外にも、マドラーやスプーンでもキレイな音が鳴りました。
実験を終えて…
どんどんとけてしまう氷で音階をつくるのはけっこう大変。しかも同じ体積でも不純物の入り方や、冷凍庫の冷やす場所などのちょっとしたことで氷の音が変わります。まずは低い「ド」が何mlでできるのかを見つけ、基準の氷をつくること。あとはその基準の氷を切って冷やしてすばやく調整。音階ができたときは思わず拍手!