地球には、大気、水、土など環境に合わせて多くの生物が暮らしていて、海、森林、湖や沼などいろいろな生態系をつくっています。そして、同じ種であっても生きている地域によって形にちがいがあります。こうした生物の多様さをまとめて生物多様性といいます。この多様性がすべて保たれてこそ自然が調和し、食を維持することにもつながっていくのです。
生物多様性が低い状態が続くと、人間にとっても暮らしにくい環境となります。生物多様性とは、ただ単に動物や植物の種類が多い、ということだけでなく、生物の長い歴史の中でのお互いのつながり合いを表している言葉なのですね。
出典:環境省 環境白書(平成21年度)