食品のラベルなどをよく見てみると、製造番号や記号、携帯電話で読み取れるバーコードなどがついています。それらは、食品が、いつ、どこで誰によって生産され、どのような農薬や肥料、飼料が使われ、どんな流通経路をたどって消費者に届けられたか、という食品の“足あと”を記録するためのものです。このしくみを「トレーサビリティ」といいます。
もし、食品の安全に関して問題が発生しても、すぐに原因を調べたり、商品を回収できるので再発防止にもつながります。日本ではまず牛肉から義務づけられましたが、野菜などの他の食品でも、情報を提供しているスーパーもあり、「食の安全」への取り組みが広がっています。