強酸性電解水・弱酸性電解水・微酸性電解水(次亜塩素酸水)を食品添加物として、
食品殺菌に使用する際のご注意
平成14年6月10日、厚生労働省令第75号、および厚生労働省告示第212号により、食塩水を電解することにより得られる次亜塩素酸を主成分とする水溶液「次亜塩素酸水」が食品添加物に指定されました。平成24年4月26日、厚生労働省告示第345号により、食品添加物等の規格基準の一部が以下のように改正されました。次亜塩素酸水の成分規格を満たした強酸性電解水・弱酸性電解水・微酸性電解水は食品殺菌に使用できます。
[次亜塩素酸水の使用基準]
最終食品の完成前に除去しなければならない。
[次亜塩素酸水の成分規格](抜粋)
定義
本品は、塩酸又は塩化ナトリウム水溶液を電解することにより得られる、次亜塩素酸を主成分とする水溶液である。
本品には、強酸性次亜塩素酸水、弱酸性次亜塩素酸水及び微酸性次亜塩素酸水がある。
含量
強酸性次亜塩素酸水 本品は有効塩素 20〜60mg/kgを含む
弱酸性次亜塩素酸水 本品は有効塩素 10〜60mg/kgを含む
微酸性次亜塩素酸水 本品は有効塩素 10〜80mg/kgを含む
純度試験
液性
強酸性次亜塩素酸水:pH2.7以下
弱酸性次亜塩素酸水:pH2.7〜5.0
微酸性次亜鉛素酸水:pH5.0〜6.5
電解水生成装置(WOX・ROX・VOX)は食品添加物に指定された「次亜塩素酸水」の成分規格を満たした強酸性電解水(ROX)、弱酸性電解水(WOX・ROX)、微酸性電解水(VOX)を生成します。ご使用の際には、以下のことをお守りください。
次亜塩素酸水の使用基準に基づき最終食品の完成前に水道水で除去してください。
食品の殺菌に関して、次のことにご注意ください。
- ●強酸性電解水、弱酸性電解水および微酸性電解水の使用前に、泥や砂などの汚れを水道水で洗い流してください。
- ●強酸性電解水の使用前に、pH2.7以下と有効塩素濃度20〜60mg/kgの範囲内であることを確認してください。
- ●弱酸性電解水の使用前に、pH2.7〜pH5.0と有効塩素濃度10〜60mg/kgの範囲内であることを確認してください。
- ●微酸性電解水の使用前に、pH5.0〜pH6.5と有効塩素濃度10〜80mg/kgの範囲内であることを確認してください。
- ●強酸性電解水の効果維持のため、流水で使用、もしくは洗浄の度に必要な水量を交換してください。また浸漬して洗浄する場合は、オーバーフローしながら利用してください。
- ●強酸性電解水、弱酸性電解水および微酸性電解水は食品ごとに適量を適切な時間使用することで殺菌効果が得られます。必要以上の使用は食品の品質低下、異臭の原因となります。
- ●強酸性電解水、弱酸性電解水および微酸性電解水の使用後は、食品を水道水で十分に洗浄してください。
- ●pH測定については、付属の試験紙をお使いください。
- ●pH測定計を用いる場合は正しくpH測定計を校正してください。
ご使用の際は、次のことを守って、正しくお使いください。
使用上の注意
十分に換気をしてください
使用中はよく換気し、密閉状態で使用しないでください。
他の薬剤と混合禁止
大量の散布禁止
必要量のみ使用してください
長時間の溜め置きはせず、生成後はすみやかに使用してください。
精密機器に注意
各種機器の近くや湿度の高い部屋で使用すると、サビなど機器に影響をおよぼす危険性があります。
その他の注意
皮膚が敏感な方へ
使用後はハンドクリーム等で手荒れの予防をしてください。または、手袋をご使用ください。
飲まないでください
強酸性電解水、弱酸性電解水と微酸性電解水は飲料用ではありません。