平らな牧草地ではなく山の植生を活用する山地(やまち)酪農で自然放牧にこだわるなかほら牧場。敷地面積130ヘクタールの大自然の中、牛任せで育てられたストレスフリーの乳牛からは、風味豊かな品質の高い牛乳が採れ、全国にファンも多い。
※お客様独自のご使用方法と感想であり、効果を保証するものではありません。
なかほら牧場では、牛乳瓶の洗浄やヨーグルトのカップなどの容器の除菌に微酸性電解水(以下:電解水)を使っている。
カップの除菌は、電解水を大きな水槽に貯め、そこに容器を浸漬させ、1分間程で取り出す作業だ。
電解水を水槽に貯め、容器をケースごと水槽に浸漬。
およそ1分間の浸漬時間で除菌を行っている。
機械を導入して2年程経つが製造スタッフからは満足の声が上がる。特に女性スタッフからの評判は上々のようだ。
電解水導入前、容器の除菌作業は次亜ソーを使っていたが、女性スタッフの塩素による手荒れが問題になっていた。
長い手袋で保護をしていたが、深い水槽の中に手を入れる作業なだけに肌にどうしても触れてしまう。
塩素濃度を低くすることができないため、作業後のハンドクリームは欠かせないが肌荒れは防げなかったという。
しかし、電解水は塩素濃度の持続性が低いため肌にやさしい特性を持つ。
電解水導入後は、手荒れの問題が解消され、長い手袋も必要なくなり電解水は除菌作業に欠かせない機械になった。
電解水がもたらした利点は手荒れ問題解消だけではない。
容器の塩素臭残りは、デリケートな味わいの牛乳やヨーグルトの品質を落としかねない重大な問題。
「次亜ソーを使っていたときは、すすぎを十分行い、ニオイ残りに神経質になっていたが、電解水に替えてからはその心配がなくなってとても助かっている」という製造スタッフの岡田さん。
電解水の大きな特長は、次亜ソーと同等の殺菌力を 持ちながら、有機物に触れると塩素成分が分解され、 ほぼ水の状態に戻る。そのため塩素臭がなくなり、 生食用の食品殺菌に大きな効果を発揮する。
製造スタッフの岡田さん
生成能力の高いVOX-80Aは、水槽に貯水をし、ヨーグルトなどのプラスチック容器の除菌に使用。
牛乳瓶の洗浄に使っているVOX-40TA
作業時間短縮という面でも電解水は貢献している。次亜ソーでの除菌作業にかかる時間は、水槽への貯水や塩素濃度の調整、除菌時間などでおよそ2時間程。比べて電解水は1時間半程で終わる。
30分の改善だが、一日に数回に分けて除菌作業を行うなかほら牧場では、大きな時間削減になる。スタッフ責任者の牧原さんは「働き方改革も意識しているので、この作業時間短縮は非常に助かっている」という。
また、新人のスタッフにまず教えることは容器の除菌作業。以前は、次亜ソーの取扱から塩素濃度の計り方など、慣れるまで先輩スタッフが付きっきりだったが、電解水を導入してからは、機器操作を教えるだけで、すぐに任せることができるという。
電解水は、安心安全な商品を手助けする水だけでなく、作業スタッフのより良い作業環境の実現にも貢献している。