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  • Question.1
  • 現在所属する部署の役割、業務内容は?
  • 私が所属する課では、業務用冷蔵庫、ショーケースのモデルチェンジ、マイナーチェンジ、製品の改良やコストダウンなどの設計変更、特注品の設計などを行っており、必要とされる内容に応じて製品の仕様を決めることが主な業務です。製品の仕様は営業、品質管理、生産管理、製造、物流など立場によって意見が異なるため、会社全体として受け入れられる仕様をまとめていきます。各部署の考えにどのように対応するか、限られた時間の中で判断することが求められますが、どのような仕様に対してもお客様の利益になることを忘れないように検討を進めています。
  • Question.2
  • 具体的な仕事内容について教えてください。
  • 製品のモデルチェンジやクレーム対応、コストダウンなど目的に応じた製品の仕様・設計を決めることが私の仕事です。必要に応じて試験・評価を実施しますが、製品の仕様は性能とコストのトレードオフの関係にあるので、品質保証や営業など他部署と内容をすり合わせて製品仕様を決めていきます。また、将来必要とされる製品の価値をどのように作り込み、搭載していくかを決めるために、次世代製品の技術要素の研究や開発にも携わっています。
  • Question.3
  • ホシザキでのやりがいは?
  • 設計は製品の形を変えることができる唯一の部署です。市場でお客様が不便だと感じていることを形を変えることで解決したり誰も気づかなかった新たな価値を作り出すこともできます。新たな発想は、構想・設計段階で実際にお客様に使っていただく場面を想定し、仮説を立てながら設計を進めていきます。そして、試作をして機能を確認したり、製造工程に問題がないか詳細に検証して初めて製品にすることができます。私たちのお客様はプロフェッショナルな料理人の方々なので、要求される技術内容も高度なことが多いですが、そうした製品が無事に生産され、お客様のもとに届けられたときに従来の概念を変えることができたと感じます。これが設計のやりがいです。さらに、こうした仕事の手応えを自分だけでなく周囲の人と共有できることもやりがいの一つです。
  • Question.4
  • 成長のステップ、今後の目標は?
  • 現在は管理職として係全体のアウトプットを最大化すること、そして将来のリーダーを育てることを意識しています。しかし、ともすると自分で個別の案件に入り込んでしまうことがあるので、それぞれの課題や論点を絞ったうえでできるだけ職場の仲間に考えてもらうよう心がけています。技術者としてのスキルだけでなく、今後はさらに人を育てるスキルを身につけていきたいですね。
  • 忘れられないのは、製氷機の設計担当をしていたときにノンフロン製氷機を開発したことです。欧州の大手飲食チェーンのお客様からのノンフロン製氷機の開発依頼で、欧州の名だたる製氷機メーカーにすべて断られたという案件でした。ノンフロン化は小さな製氷機では比較的容易に対応できますが、この案件は飲食店で使う製氷機としては最大能力のもの。実現には多くの課題があり、当時考えられる技術をすべて投入してもあと一歩足りない状況でした。それでも細かな対策を積み上げて、何とか要求される製氷能力を達成しお客様に提供することができました。後日、そのお客様の発注担当者が従来のフロン製氷機を他社に発注しようとした際、上司がホシザキに発注するよう改めて指示されたことを聞き、苦労した甲斐があったと思いました。
  • 日々の業務の中で、自分たちが作り出した価値がどのようにお客様に伝わっているかを直接目の当たりにすることはありませんが、街中の飲食店などで人々が楽しそうに過ごしているのを見ると市場に対して貢献しているのかなと思います。製品の仕様を決めるときは往々にして社内の思惑が絡むことが多いのですが、私たちは最終的にお客様の方向を向いた判断を行います。スマートに物事が進むことはあまりありませんが、泥臭くお客様を大切にする姿勢が当社の良さだと思います。