これからは氷の時代だ!
日本の製氷を自動化しよう。
フレークアイスの製造機では失敗したものの、地道に研究を続け、開発から4年をかけて、日本で初めて全自動製氷機が完成。1965年、販売を始めました。しかし当時は“製氷機”という言葉がほとんど知られておらず、「何で氷をつくるのに機械がいるんだ」と相手にされなかったといいます。創業者(坂本薫俊)の座右の銘は、「変化して失敗したらまた変化すればいい。けれど変化しないところに、進歩はない」。社員が一丸となって改良を続け、会社の主力商品へと成長しました。
ホシザキのキャラクターとして、おなじみのペンギンマークが1966年に誕生。当初はマークのモチーフに、氷の世界をイメージした動物ということでシロクマとペンギンが候補に。そこで、愛嬌があり親しみやすいということで、ペンギンに決定!草案者である創業者(坂本薫俊)は、「お客様の信頼を得ればペンギンマークに価値が出てくる。その期待を裏切らないことが大切」と語っていました。今やホシザキのペンギンマークは、日本中いや世界中に知られるようになりました。
全自動製氷機のメンテナンスをするサービス会社として、1967年、東京に日本冷機株式会社を設立。後に販売も行うことになり、直販体制のきっかけになりました。さらに全国を4つのブロックに分けホシザキならではの販売網を確立。そして、1970年の大阪万博では大量受注を獲得。「ホシザキはサービスがいい」という声に後押しされ、販売台数は外食産業の発展とも相まって急上昇しました。
1960年代から70年代にかけて、ホシザキは様々な自動販売機を開発しています。中でも冷蔵技術と電子レンジを組合せた自動販売機が国産初の「ハンバーガー自販機」。マクドナルドのハンバーガーと時を同じくして登場したハンバーガー自販機は、アメリカンスタイルに憧れる若者の間で大人気に。これらの自販機は、ホシザキが食環境にかかわる総合厨房機器メーカーへ飛躍する足がかりとなりました。