食塩水を電気分解して生成された「酸性電解水」と「アルカリ性電解水」はそれぞれ、除菌効果や洗浄効果といった効果があります。また2つの電解水を組み合わせて使用すれば、消臭効果も期待できます。
酸性電解水に多く含まれる※次亜塩素酸(HClO)は次亜塩素酸ナトリウム内に多く含まれる次亜塩素酸イオン(ClO-)に比べ、低い濃度でも高い殺菌力を発揮します。 ※『次亜塩素酸ナトリウム取扱指針』 1981 日本水道協会
主成分は次亜塩素酸(HClO)の
分子型
主成分は次亜塩素酸イオン(ClO-)で
イオン型
酸性電解水中の次亜塩素酸(HClO)は、同濃度で次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の約80倍※の殺菌速度があるとされています。 ※『浄水の技術』 1985 技報堂出版
殺菌スピードが速いので、短時間で処理ができ、作業がスムーズに。
殺菌スピードが遅いので、長時間の浸漬が必要。
残留性が低いため、食品に塩素臭がほとんど残らない。おいしさを守りながら殺菌することが可能。
残留しやすいため殺菌した食品に塩素臭が残りやすい。
酸性で有効塩素濃度が低く、処理時間も短いため、有機塩素化合物などの副生成物が発生しにくい。
アルカリ性で有効塩素濃度が高く、処理時間も長いため、有機塩素化合物などの副生成物が発生しやすい。
水道水感覚で簡単注出。しかも常に一定濃度で注出でき、殺菌ムラもなし。
希釈の手間がかかるうえ濃度にムラができやすい。均一な殺菌効果が得られにくい。
ROXの酸性電解水でまな板表面を約30秒間洗浄しました。一般生菌と大腸菌群のコロニーが減少することがわかります。
酸性電解水の殺菌効果試験(島根県立工業技術センター)
防菌防黴 Vol.36, No.6, 359-364, 2007
(独)農業・食品産業技術総合研究機構
<処理時間> 水道水:1分 次亜塩素酸ナトリウム:5分(200ppm) 酸性電解水:1分
<試算条件>
56Lシンクで1/4カットキャベツを殺菌する場合を想定 殺菌後、別の56Lシンクで水道水によるすすぎをおこなった場合の試算
水道水:8L/分の水量で使用 酸性電解水:4L/分の水量で使用
※野菜の種類、カット形状により水量および時間を変更する必要があります。