みなのもの、
冷えたグラスで
カンパイするぞよ!
アレキサンダー大王(あれきさんだーだいおう)

WE LOVE ICE No.01 Alex
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あちち!インドの大地は暑いのだ。戦う兵士もバテバテじゃ。そこでワガハイは考えた。草むらにタテ穴を掘って、そこに山から運んできた雪と氷をどっさり詰めておくのだ。木の枝で外気をさえぎれば、りっぱな自然のクーラーになるぞよ。これで暑い日中に冷え冷えの水がいつでも飲めるのじゃ。これで夏バテした兵士も元気100倍。敵の大軍も打ち負かせるというものよ。

…こんな話をしたかどうかはともかく、アレキサンダー大王の天然冷蔵庫は士気を高めるという点では絶大な効果を発揮したようです。
紀元前300年代にヨーロッパからアフリカ、アジアにわたる大帝国をきずいたアレキサンダー大王。その大王自身も冷たい飲みものやお菓子が大好きだったようで、雪や氷をハチミツで甘くしたデザートを食べていた、という言い伝えがあります。

参考文献:「食卓の賢人たち」
(アテナイオス著、柳沼重剛編訳、岩波文庫、1992)