環境負荷低減への取り組み

環境負荷低減への取り組み

ホシザキグループは、温室効果ガスの排出抑制を自社の事業に直接的に関連する課題として認識し、各国の環境規制を遵守しつつ、製品の省エネ性能の追求やノンフロン化など、積極的に環境配慮型製品の開発に取り組んでいます。

地球温暖化防止

製品における省エネルギーの徹底

ホシザキグループは、積極的に環境配慮型製品の開発やラインナップの拡充に取り組んでいます。
取り組みの一例として、ホシザキアメリカでは、省エネ性能の高い製氷機および温室効果ガスの排出を抑制した環境配慮型の業務用冷蔵庫のラインナップ拡充に取り組みました。この取り組み等が評価され、ENERGY STAR「Partner of the Year - Product Brand Award」を12年連続、受賞企業の中で選出された最高位の賞である「Partner of the Year - Sustained Excellence Award」を9年連続で受賞しました。

国内生産工程におけるCO2排出量削減

ホシザキグループは、温室効果ガスの排出抑制を自社の課題として認識し、各国の環境規制を遵守しながら、事業にともない発生するエネルギー起源のCO2を削減するため、省エネ設備の導入、設備の運用改善、業務の効率化などに取り組んでいます。
2023年のホシザキのCO2排出量(スコープ1&2)は、前年度比3.2%増の11,062tCO2eとなりました。デマンド監視装置の運用や高効率機器への更新を進めることで電力使用量は前年度比4.0%減の16,741千kWhとなりましたが、小売電気事業者のCO2排出係数の上昇の影響を受けました。2030年のCO2排出量削減目標達成に向け、重点施策を引き続き実施し、削減に努めていきます。

* 重点施策は、こちらを参照ください。

海外におけるCO2排出量削減

当社グループのWESTERN REFRIGERATION社(インド)では2017年のSanjan工場の建設時に屋上に5,000㎡にわたって太陽光発電設備を設置しました。その後2022年に太陽光発電装置を追加しました。さらに2023年にTadgan工場の屋上にも太陽光発電装置を設置し、それら設備の合計発電量は2,200kWpで、約88,000本の植樹と同等のCO2排出削減効果が見込めます。

廃棄物等の発生抑制

国内拠点における廃棄物等発生量は前年度比3.4%増の3,119tとなりました。生産量の増加にともない、前年度比で増加に転じたものの、廃棄物等の再利用(=リサイクル)率については、廃棄物等の分別や再利用の促進を図ることで、99.6%を達成しました。引き続き、廃棄物等の発生抑制を促進するとともに、再利用率の向上に努めてまいります。


サプライチェーンにおける廃棄物の発生抑制

当社は、サプライチェーン全体での廃棄物を削減する取り組みとして、一部を除く製品の梱包材を木枠から段ボールによる簡易梱包へと移行しています。梱包箇所は製品全体を覆わず、上部の保護と損傷率の高い製品下部のみとすることで、廃棄物を最小限に抑える工夫をしています。
これにより、輸送重量が削減できるのみでなく、販売会社で開梱した際の処理がしやすいなどのメリットも生まれました。また、サプライヤーからの部品納入の際には通い箱を使用し、段ボールの使用点数を削減しています。

水資源保護および土壌・地下水汚染対策

生産工程における水使用量削減

当社の国内グループにおける生産工程では、水を大量に使用するプロセスはなく、間接冷却など限られた用途で水を使用しています。また、各工場は渇水などのリスクが低い地域に立地しており、各地の状況に応じて水道水・工業用水・地下水を適宜使用しています。
排水は適切な処理をおこない、下水道および公共水域への排出をおこなっています。

食器洗浄機の環境配慮

業務用食器洗浄機のJWEシリーズでは、洗浄力を維持しながらすすぎ水量を削減する技術を導入しています。すすぎ洗い時に新しい水を追加し、汚れた水をオーバーフローで排水することで、1回の運転で使用する水量を抑え、少量の水でのすすぎが可能になりました。また、使用水量が減ることで、洗剤使用量や、水を温めるためのエネルギーも削減することができ、より高いレベルでの環境配慮を実現しています。

電解水生成装置の環境配慮

電解水生成装置は、食塩水を電気分解して、プラス電極側で酸性電解水(次亜塩素酸水)を、マイナス電極側でアルカリ性電解水を生成します。
酸性電解水は、次亜塩素酸ナトリウムと比較して低い塩素濃度でも高い殺菌力を発揮する一方、残留性が低く塩素臭がほとんど残らないため、食品殺菌や調理器具の除菌、幼稚園・保育園・老人福祉施設などでの器具や共用スペースの洗浄・除菌などに活用できます。また、希釈せずに一定濃度で抽出できるため、作業時間の短縮や使用水量の削減につながります。
アルカリ性電解水はタンパク質の溶解や油脂を乳化させる力を持った洗浄効果があり、一般的な洗剤よりも低い環境負荷で調理器具の洗浄などに使用できます。

自然冷媒化宣言